2022年10月17日

イタリアと日本の発酵シンポジウム2023

イタリアと日本は共に、食の伝統とその技術の高さで世界の人々を魅了しています。火山が多く海に囲まれた入り組んだ地形のお陰で海と山の幸に恵まれるという共通性を持ち合わせながらも、その風土や歴史、文化の違いが生み出す食の哲学や嗜好の方向性は、それぞれに独自の発達を重ねてきました。今回のテーマである発酵は、両国ともに有史以来、人々が創意工夫を重ね、それぞれの地方で育まれる食材を活用しながら、個性豊かな食べ物と文化を生み出し、人々の食卓には欠かせない要素を作っています。
具体的には、イタリアではワイン、チーズ、ハム、酢など、日本では酒、酢、味噌、醤油、漬物などがあげられます。そして近年では食サイエンスの研究により発酵のメカニズムが詳細に解明されていく中で、発酵製品が私たちの健康に大きな役目を果たしていることが明らかにされ、がん予防、成人病疾患などにも効果もがあると報告され注目が集まっています。
発酵は長い歴史の中、それぞれの地域で受け継がれてきた伝統技術であり、人類の知恵と歴史を物語るものです。今私たちは気候変動や地域固有の文化の喪失など多くの深刻な問題に直面していますが、発酵こそが地球を傷つけないFoodwayに私たちを導き、持続可能な社会の実現に向けて新しい力となり得るかもしれません。
本シンポジウムでは、イタリアと日本の双方から研究者による学術的な研究の発表に加え、発酵に長年携わって来た職人の方々や料理研究家、あるいはシェフによるデモンストレーションやワークショップも含む、多様で立体的なプログラム構成となっています。
イタリアと日本の知恵と食材と技術を集結させて、これからの未来を作る発酵を多面的に活発に議論し、そして体験する機会となることを願っております。

日本フードスタデイーズカレッジ 学長 湯本貴和

● 主催組織

■ Symposium/Work Shop

●場所・・・Rome Italy (Borromini Institute)
●日程・・・2023年5月10日~15日
          5月11日・12日  シンポジウム
          5月13日      ワークショップ
          5月14日・15日  研修トリップ
●参加費・・・$300
       ( Welcome Party, Farewell Party, Lunch &Refreshment)
       支払いは/Borromini Institute ※研修トリップは別途

■ 参加者申込み要項

この度の「発酵シンポジウム」は広く人々の交流を芯に、アカデミックな研究発表、
地域の発酵事業者の研究発表、事業成果、レストランシェフ、料理研究者や発酵愛好者などの
発酵の持つ多様性を活かした立体的なシンポジウムを目指します。

■ テーマ

・学者、研究者
 発酵に関してのあらゆる研究が対象となる

・事業者やツーリズム関係
  製造方法やマーケティング、発酵による地方再生などの研究

・シェフ、料理研究者
  日本の家庭で受け継がれる発酵料理
  次世代に伝えたい伝統発酵レシピとは
  家庭料理で生まれる新しい発酵メニューとは

■ シンポジウム発表のための小論文の提出

● アブストラクト締め切り・・・・・2022年11月1日
● フルペーパー締め切り・・・・・2022年12月末日
1.各大学の学者や研究者の発表時間は20分。
 そして質疑応答時間は15分~20分それに応じた論文を用意してください。
2.ワークショップ、デモンストレーションなどに参加される方々は、20分~30分の時間枠です。
 その内容についてのアブストラクトを英語で250ワードにまとめて提出してください。
●下記の方に論文、アブストラクトは送ってください。
 mailto:fermentationsymposium2023@gustolab.com
*また、この小論文、アブストラクトは今回のシンポジウムの出版本として発表します。

 
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