PHILOSOPHY食卓の上のフィロソフィー

Choosing what to eat everyday is part of how to live.

今日、何を食べるかを選ぶこと。それは、どう生きるかの選択。
「食卓の上のフィロソフィー(哲学)」は、
人々が育んで来た食文化を未来へとつなぎ、
家庭の食卓から地球の未来を変えるための10のメッセージです。

『食卓の上のフィロソフィー』
小さな食卓の革命から幸せの生活革命へ

コロナウイルスの拡散は、私たちの暮らしにさまざまな形で影響を与えています。
「Stay Home、Stay Healthy」はこれからのライフスタイルの基本となるでしょう。
私たちはどのようなライフスタイルに向かっていけばいいのでしょうか。
「食卓の上のフィロソフィー」はその基本の理念です。
私たちの暮らしを見つめ直し、日々の「食」を大切に、手作りを楽しみながら、次世代の子供たちや地球のために今出来ることは何か考えながら、食卓から小さな革命を起こしていきましょう。その日々の小さなチャレンジはやがて幸せの生活革命となり、それは持続可能な社会を生み出すこととなります。
先ずは、ハーブを植えてみることから始めましょう。
毎日、手で植えたハーブの土をさわって、土と対話します。今日は水がいるのかな、葉っぱはいきいきしてるかな、虫はいるのかな、 雨が降るのかななど対話することから、エコロジーを自然に学んででいます。

スクスク育って、花が咲き出したらそのハーブの命の終わりを告げていることが分かります。花はガクがあり、その中央にめしべ、それを囲むようにおしべ、風などから守るために花びらで囲んでいる状態でできています。遺伝子を残すためには、「種」を作らなく てはいけません。おしべの花粉を運んでくれる昆虫たちを呼ぶ必要があるのです。だから花は虫が集まるように目立つ色をして咲いています。
地球上の生き物は全て次世代に繋ぐ遺伝子を残すためあらゆる努力をし、そのメカニズムを持ち、命を全うするのです。その繰り返しが美しい地球を支えています。生物多様性とはそういう営みです。その貴重性をハーブを通して学びましょう。
さて、花が咲きだすと収穫の時です。収穫したいろいろなハーブを早速お料理しましょう。
ハーブはまだまだ市場では高価なものですから、ハーブ料理はレストランでは味わいにくいものです。たっぷりのハーブを使ったり、ハーブの花をサラダに入れたり、ホームメイドのソースやドレッシングを作って、一味違う我が家の味を楽しみましょう。
家庭料理は愛情です。愛する人に美味しく食べてほしい、元気な笑顔が見たい、そう願って食卓にお料理が並びます。
食は世界共通の素晴らしいツールですが、人類は長年飢餓と戦ってきました。それは人類が辿って来た歴史そのものです。
その苦闘の中で生まれた奇跡の食べ物、レシピ、料理法など先人から今に受け継がれています。家庭料理が次世代に繋ぐ力を持っています。
その土地の風土、食習慣、食の儀式などを探りながら、私たちが次世代に紡ぐものは何なのか考えましょう 。
食卓には世界からの食材が集まっています。食は世界と繋がっているの最もわかりやすいテーマです。私たちが何気なく食べているものは遠く貧しい国から来ていることもあります。
子ども達が学校も行けず、食べるものもなく一日中働かなくてはいけない国もあり、地球の温暖化のために、戦争や内戦のために、8億の人々が深刻な飢餓状態にある国があることを知ることは大切なことです。
さあお料理が出来ました! 食卓は美術館でもあります、美味しくいただくためのマナーや笑顔になる楽しい語らいの時間を大切に、美しい食卓文化を紡いでいきましょう。
今日何を食べるかを選ぶこと。それは、どう生きるかの選択に繋がっているのです。

持続可能な社会、次世代の子供達や地球のために
私たちが日々心がけたい食卓の理念が『食卓の上のフイロソフイー』です。
さあ、「食卓の上のフイロソフイー」を実践していきましょう!

01

毎日、心をこめて
料理をしましょう。

自然が育んだ健やかで新鮮な食材を選び、愛情込めて料理を作りましょう。
独りで暮らす人も、自分の身体と心が喜ぶおいしい料理を作りましょう。

02

ハーブや野菜を育て、
土の恵みに感謝しましょう。

自分の手でハーブや野菜を育てましょう。
植える、育む、収穫する喜びを知れば、
命をいただくことへの感謝の気持ちが生まれます。

03

みんなで食卓を囲み、
楽しくいただきましょう。

家族、友人、隣人、仕事の仲間など、
どんな人とも食卓をみんなで囲めば、
そこにあたたかい絆が生まれます。

04

器やキッチンの道具を
大切にしましょう。

食器や箸、フォークやナイフなどのテーブルウェアに、
包丁や鍋などのキッチンの道具。
これらは丹誠込めて作られた小さなアートです。

05

料理に込められた知恵と愛情を感じましょう。

3分でできる時短のお惣菜も、1日かけて煮込むシチューも、どんな料理にもそれが生まれた理由とセオリーがあり、
食べる人を思う作り手の心が込められています。

06

食材や料理の歴史と
文化を学びましょう。

世界の食材や料理には、長い時間をかけて育まれたその国の文化と歴史と風土が詰まっています。それらを知ることで、より深く、おいしく食事を楽しむことができます。

07

食卓のマナーを学び、
美しくいただきましょう。

食卓のマナーは、食材や作り手に感謝しておいしくいただき、みんなで楽しい時間を過ごすためにあります。世界各国の食文化やマナーを学び、理解し、受け入れることが大切です。

08

今、世界で起きている現実と真実に目を向けましょう。

世界の途上国では8億人の人々が飢えに苦しんでおり、その7割が幼い子どもです。一方で、日本は年間5500万トンの食糧を輸入しながら、1800万トンの食物を破棄しており、そのうちの1000万トンは家庭からの廃棄です。
その事実を知り、考え、日常の行動を見直しましょう。

09

健やかな心と身体を育むものを選んで食べましょう。

私たちの身体は日々の食べもにのよって作られています。 心を込めて作られたおいしい料理をバランスよく、規則正しく食べる人は、心身ともに健康に暮らすことができます。
様々な食品や食材があふれる現代、私たちの心と身体にとって本当に必要なものを選ぶ目を持ちましょう。

10

持続可能な地球の未来のために、家庭の食卓から小さな革命を起こしましょう。

地産地消の新鮮な食材を選び、それらを使って日々の食卓を彩りましょう。それが「家庭の食卓から起こす小さな革命」です。小さな積み重ねが社会へと広がり、持続可能な地球の未来を築きます。

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